#24 結果と考察は何が違うの?
「鳴川調査官の話を聞いて」シリーズ第3弾です。
前回はこちら
【結果と考察って何が違うの?】
実験が終わった後に、結果をまとめたり、考察を書いたりしますが、この結果と考察の違いについて、鳴川先生が話してくださいました。
結果というのは、「事実のみ」を書き、
考察は、「事実(方法+結果)と解釈」を書きます。
しかしながら、様々な授業を参観すると、考察を書く場面なのに、「事実のみを書いている人」や「感想を書いている人」が多く見られると言われていました。
また、簡略化して「解釈のみ」を書く授業も多いですが、できれば「事実(方法+結果)と解釈」を書くようにしてほしいと言われておりました。
結果と考察、感想の違いを、電磁石の性質を例に挙げると、このような感じになりますね。
これまで私は、筑波の佐々木先生の「結果と考察の違いを区別する工夫」(アイマークとハートマーク)を参考にして下の図のようなルーブリックを作り、考察を書く場面で使用していました。
この、アイマーク(目のマーク)、♡マークを取り入れたルーブリックを使うことで、結果と考察の違いを意識して、書くことができるようにしてきました。
また、態度面の評価ができるように、指導要領P18の、「学んだことを自然の事物・現象や日常生活に当てはめてみようとする態度」に関わる内容を記述出来ていたら「Sレベル」ということにしていたのですが、
今回の鳴川先生の話を聞きながら、次のようにしようと思いました。
〇考察はもっとシンプルに。A基準まで。
→ただでさえ、書く分量が多いのに、Sレベルを狙おうとすると、書くだけでかなりの時間を費やすことになる。(書くことが苦手な子はSまでなかなかたどり着かない)
考察は、「事実+解釈」が書けていれば◎
〇態度面の評価は、考察ではなくてふりかえり(感想?)で
→これまでSレベルで求めていたものは、考察とは別に「ふりかえり」を書かせて、見取ってみる。(ふりかえりを書く時間を確保できるかが謎ですが…笑)
その際、これまでSレベルで掲げていた、「既習のことや日常生活へのつながり」と「新たな疑問」に加え、「自分の予想と結果の比較」や「学習のどの場面で自分の考えが変容したか」というメタ認知を鍛える(?)ような内容も入れ込んでみようと思いました。
こんなシートで試してみようと思います。
しっかり考察が書けるようにして、次の学年へと上げてあげたいと思います。
次回は、「資質能力」、「理科の見方考え方」あたりをまとめます!