#20 9月の反省
1週間前の話になりますが、9月入って最初の算数テスト「整数」がありました。(公倍数・公約数のところ)
・・・結果は散々でした。
子どもの学び方はよくなっていると感じているのですが、結果に結びついていない。
活動あって学び無しの状況なのか・・・
子どもたちの様子を分析すると
◎子どもの同士の関わり方は夏休み前と比べてよくなっている(と思う)
・今まで分からずに、じーっとしていた子は自分から聞きにいけるようになった
・周りに気をかけて、困っている人を見つけて声をかけるのがうまくなった
・仲良しの子とずっと学ぶのではなく、ある程度の流動性が見られる
・1人で問題を解きたいときは、机を離して挑戦する子もいる
・「声の調子が心地よい時間」が増えてきた
◎トップランナーが伸びている
・問題作りをしたり、自分の課題より友達の課題を優先させたり、教え方の工夫をしたりと、状況を判断して行動できるようになってきた
・「こうしたらどうですか?」「どうしたらもっとうまくいきますかね?」というように、クラスの学びに対する意見を言ったり、質問したりするようになってきた
◎時間を無駄にしている人が減っている
・夏休み前だったら、自分の課題が達成した人の中に「わからん人~?」とか言って歩き回っている人がいたが、今はほとんどなくなってきた。
△メタ認知の低さ
・1人で問題を解けるレベルまで達していないのに満足してしまっている。友達と問題が解けたことで、「わかったつもり」の状態になっている。
△圧倒的な練習量不足
・計算に時間がかかる。かかりすぎ。
・とにかく数量感覚が身についていない。
△忘れる&言葉の整理整頓ができていない
・単元が終わりに近づくと、単元の初めの内容を忘れてしまっている。
・似ている言葉や考え方が出てきたときに、混同している。
メタ認知の低さ・圧倒的な練習量不足・忘れの原因は、自分の環境づくりや語りにあるんだろうなー、と反省。
これらを踏まえて、今の単元(分数)では・・・
〇プリント最後に、4観点のふりかえりをつけて、自分の学びをふりかえる
→自分の学びの状況をふりかえる機会をほとんど与えてなかった反省から、自己を見つめる機会を増やしてみる。まずは短時間で振り返られるように「わからない・友達や先生とわかる・一人でできる・説明できる」の4観点で試してみる。(かしこさの階段を参考にさせていただいています)
http://manabitudukeru.seesaa.
〇なんでもかんでも「サイン〇人」をやめた。
→「ただ問題を解く」よりも、「解いて説明する」の方が、効果が高いと感じている。だから、よく考えもせずに、全員一律に「問題解いたら説明してサイン〇人もらう」を求めていた。
しかし、子どもの様子を観察していると、その「説明」がその子のためになっている場合と、そうでない場合があることに気がついた。(今さらかい!って感じですが・・・)
「1人で問題が解ける状態」になっていない子の説明は、「言わされる説明」をしているだけである。
1問問題を解くだけで「1人で問題が解ける状態」になる子もいる。
友達と2問一緒に解いた後に1問自分一人で解くことで「1人で問題が解ける状態」になる子もいる。教室には色々な理解度の子がいる。
それなのに、私は「①番の問題をといたら、その解き方を説明してサインを3人にもらう」という課題の出し方をしていたのだ。
説明をするタイミングは、「問題を1問解いた後」である必要はない。「友達と2問一緒に解いて、その後1問自分で解いて、1人で解ける状態になってから」でもいい。
課題の出し方には気を付けていかなければいけないなと感じました。
〇1時間の枠を取っ払って、単元内自由進度の学びへ移行
→クラスの学びの雰囲気から、単元内自由進度にしてもできそうだったので、移行しました。この1週間、学び方はいい感じです。
・・・あとは結果を出したい。。。
・・・と、ここまでは授業中の手立て。
それプラスで、日常のトレーニングをしていかないと、非常に苦しいと感じています。
とにかく計算に時間がかかる。びっくりするぐらいに。
そして、そのことに気づいていながらも、今まで手立てが打てていなかったこの半年間。なにやってんだ自分。
残りの半年で、この子達の計算速度を絶対に向上させてみせる!!やったるで!