#23 予想と仮説って何が違うの?
鳴川調査官の話を聞いてシリーズ第2弾です
前回の記事は
【予想と仮説って何が違うの?】
理科の指導要領の中に、
「予想や仮説」
という言葉が出てきます。似たような言葉ですが、この2つ、何が違うのでしょうか?
「仮説」という言葉は、次の3つの条件を満たすもののことを言うそうです。
・何かを説明していること
・根拠があること
・検証可能であること
これに対して、「予想」は、当てずっぽうも認める、とのことです。
(まぁ、鳴川先生は、「このことはどこにも書いていないので、厳密に分けて使う必要はないです」と言われていましたが)
「予想(根拠なし)」と「仮説」を具体的な例で比べると、こんな感じになるのかな?
ちなみに、指導要領P17に次のような文が載っているのですが
根拠のある予想や仮説を発想するといった問題解決の力の育成を目指している
ここでの「根拠のある」という言葉は、「予想」を修飾しているとのこと。
なので、「根拠のある予想」や「仮説」を発想する、という意味になりますね。
話を聞きながら、まず感じたのは、「予想」は「あてずっぽうを認める」というのが温かいなぁと感じました。どれだけ考えてもわからないときはやっぱり直感に頼りますよね。(私はそういうタイプなので…)それを認めてくれるのは嬉しいなぁと思います。
そして、あてずっぽうを認めるけれど、やっぱり「根拠のある予想」や「仮説」が立てられる子を育てたいですね。
「根拠のない予想」→「根拠のある予想」→「仮説」へと練り上げていくために何が必要なのか?
(…まだ、何も思いついてませんが 笑)
それを考えるヒントが仮説の3つの条件の中にあるように思いました。
特に、「検証可能か?」を考えることは、実証性に関わるところでもあるので大事な視点だと思います。
次回は、「考察」についてまとめます。