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まるげりスイッチが教育のことについて書きます

#10 学年主任として頑張ること

3月末日に、学年主任をすることが決まった。

 

 

人生初の学年主任。自分にちゃんとできるかな…

 

 

しかも、学年の中では自分が最年少。

頼りない学年主任で、同学年組む先生方に申し訳ない…

 

 

でも、やってみたことのない仕事に、ワクワクしている自分もいる。

 

 

5割の不安と3割の申し訳ない気持ちと2割のワクワクで今年度がスタートした。

 

 

 


学年主任をするにあたり、今までの学年主任の先生の素敵なところを振り返ってみた。

 

 

これまでにお世話になった学年主任は

◯ 年間の見通しがきちんともてる
◯ 自分の考えをしっかりもっている。でもそれを過度に押し付けたりはしない。
◯ 効率の良い段取りを考えられる。
◯ 気配り上手。アンテナも高い。
◯ 失敗したとき、保護者から問い合わせ等があったときも、そばで支えてくれる。そこから生まれる安心感のおかげで、のびのび仕事ができた。

 

こんな学年主任になれたらいいなー!

 

 

 


そして、去年の学年主任(レジェンド)に、学年主任のコツを聞いてみた。そしたら、2つの心得(?)を教えてくださりました。


◯ 年間計画を見ながら、先の見通しをもつこと。

特に、「学年での行事」と「参観・懇談の日程」を見て、逆算して計画を立てることが大事。
(例えば、7月に自然体験教室があるから、5月の参観・懇談でその詳細の連絡を保護者へするようにする。その為には、4月中に関係施設に連絡を取って、ある程度打ち合わせをしておく必要がある。といった感じ)

 

 

◯ 学年の先生に、上手に仕事を割り振ること。
つい、自分1人で背負い込みそうになるけど、得意分野を見極めながらやってもらうと仕事がはやく&うまくいく。
(去年までは、実際に仕事を割り振って、任せてもらっていた。任せてもらうことで、責任持って取り組もうと思えた。任せるってお互いのために大事!)

 

 

 

 

これらのこと踏まえて

〇 見通しをもつ!

〇 効率の良い段取り!

〇 仕事を割り振って任せる!

〇 楽しい雰囲気つくる!

 

特に、見通しをもつのは大の苦手…。でも、今年は修行の年だと思って、頑張ります!

 

楽しく充実した1年間にするぞー! 

 

 

 

 

 

(…そして、仕事が全然回っていないことに焦るまるげりであった。)

#9 『学び合い』理科の時間にどうやって子どもに任せるか【後編】

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前回の続きです。↑こんな感じで、1年間理科の『学び合い』やりました。

 

前編をご覧になってない方は、先にこちらを

 

 

marugeriswitch.hatenablog.com

 

 

【やってみて、よかったこと】

①ルーブリックで基準を示し、「全員が実験方法を説明できる」や「全員が考察を書ける」を求めたことにより、教科書通りの流しでも(問題の工夫・面白実験・過度な実験準備などをしなくても)1年間主体的・協働的に学べた。

 

→いつも、理科の研究授業見てきて、 すーっごく工夫された教具( いったい準備に何時間かかったんだろう…というもの) をたくさん見てきたのですが、 他の先生がその授業を再現できないことに違和感を感じていました。教科書通りの内容で意欲的に学べるものになったので、 よかった。

教材研究の時間も短縮(!?)

 

 

②実験計画を徹底的に話し合うことで、実験器具の準備・片付けを、子どもだけでできるようになる & 実験中の「 お客さん」が減る。

 

→これまでの自分の理科の授業は、実験の前にたくさん指示を出したり、実験が始まってから「ストーップ!!言い忘れたことがありました!」と作業を止めたりすることが多々ありました。でも、今回は、子どもたちが実験の計画を立てて、その流れを説明できるようにするので、「次何するんですかー?」などの質問が減りました。準備片付けも自ら進んでやってくれるので、教員の負担軽減にも繋がりました。

 

 

③ルーブリックによって基準が明確になることで、『学び合い』をしていない他のクラスでも「全員達成」を目指すことができた。


→うちの学校は、学年の先生で教科を割り振って、 専科でやっています。(自分が理科、A先生が社会、 B先生が音楽&外国語、といった交換授業のような形で)
私のクラスは『学び合い』の理念で学習を進めていますが、 そうでないクラスでも、実施することができました。(もちろん、 理科の授業中に語りますが)

ルーブリックで基準がわかるから、取り組みやすいのだと思います。

 

 

 


【改善したいところ】
①ルーブリック
説明用のルーブリックを、学年に応じて作り変えたらよさそう。


例えば、5年生のときには、赤枠のように「条件制御」を基準に盛り込むなど↓↓↓

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各学年で必要とされる考え方をうまく取りいれてルーブリックを作成し、子どもの成長に合わせてその都度改善したら、いいと思いました。(年間通して同じ基準って、ちょっと手抜きすぎましたね…反省)

 

 


また、考察用のルーブリックもいくつかパターンを作っておいて、学習内容によって使い分けるとよさそう。(比較した考察ができたら「S」とか、関係づけながら考察できたら「S」みたいな感じで)

 

 

②教科書通りの課題ではなく、もっと本質に迫る課題を

さっきの「よかったこと」と矛盾するのですが・・・

 

教科書通りのだと、 どうも深めきれない場面がありました。

 

誰にでも再現できる授業としてはよかったのですが、もっと子どもが生き生きと課題を解決するためには、「課題」で手を抜いたらいけないなーと感じました。

 

特に、今の自分に足りてないのは「課題づくり」なので、今年はちゃんと本質を見て、協働で達成できる課題づくりに挑戦していきたい!

 

 

 

 

そして、今年もこの実践をベースにして、ゆくゆくは理科で単元ぶち抜きの『学び合い』へと移行していきたい。

#8 『学び合い』理科の時間にどうやって子どもに任せるか【前編】

『学び合い』に本格的に取り組み始めて約3年が経ちました。 

 

一応理科を専門的(?)に学んできたので、理科でも『学び合い』をしたいと思っていました。

 

 

でも、理科の『学び合い』ってどうやったらいいんだろう?

 

 

理科の授業でよくあるのは(私がこれまでの研究授業などでよく見た形)

 

【導入】興味を引きつける面白実験をする。

【予想】教師主導で予想を立てる。たまに議論をする。

【実験方法】 安全指導をしないといけないから、教師から伝達の形になる。

【実験】子どもたちで楽しく実験する。(←子どもに任せる時間)

【結果の整理】前にまとめた表などを全体で確認する。

【考察】まずは一人で、あとで全体交流する。たまにキーワードで考えたりもする。

【まとめ】子どもの言葉 or 教師の言葉でまとめる

 

こんな感じではないでしょうか?私もずっとこのような流れでやっていました。

 

もっと子どもに任せる時間を増やしたいけど、実験計画では安全指導をしないと事故が起きたら大変だし、結果はみんなで確認しないと客観性が高められないし・・・とか考えてたら

 

「結局子どもに任せられるのって実験だけやん!」

 

と迷宮入りして、2年間は理科の『学び合い』ができませんでした。

 

 

 

そんなときに、阿部隆幸さん・ちょんせいこさんの先生の本に出会い、関所を設ける『学び合い』の存在を知ったのです。 

『学び合い』×ファシリテーションで主体的・対話的な子どもを育てる!

『学び合い』×ファシリテーションで主体的・対話的な子どもを育てる!

 

 

一般的な『学び合い』がこんな感じだったら

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関所を設ける『学び合い』はこんな感じです↓ 

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修学旅行などでよく行う「フィールドワーク」的なイメージですね。

 


「はいどうぞ」、だけが『学び合い』だと思っていたときには思いつかなかった発想。

阿部隆幸さんによると、「実験前に関所を設けるとよい」とのこと。

確かにそうすれば、一番ネックになっている安全指導もクリアできる!

 

 

ちょうど同じ時期に読んでいた、前田康裕さんの本に、「パフォーマンス評価」やその評価基準である「ルーブリック」のことが載っていて、この2つをかけ合わせれば、自分にも理科の時間に『学び合い』ができる!と思いました。

まんがで知る教師の学び2――アクティブ・ラーニングとは何か

まんがで知る教師の学び2――アクティブ・ラーニングとは何か

 

 

この1年間、私がやってきた理科の授業の流れは、ざっくりこんな感じです↓↓↓

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実験計画〜考察が終わるまでの時間は、子どもに任せる時間です。

以前の自分の授業よりも、子どもに任せる時間が格段に増えました!(やったー!)

 

 

 


では、順を追って、少し詳しく説明します。

 

導入と予想はサクッと終わらせます


その後、班で実験計画を立てて、ノートにまとめます。ノートにまとめ終わった班は、「先生チェック(パフォーマンス課題)」に挑戦し、合格した班から実験をします。

 

 

実験計画を立てる前に

「先生チェックでは、班の中から一人当てます。その人が、班に1枚配っているルーブリックのA以上の説明できたら合格です。ちなみに、一番自信なさそうな人に当てるので、班の全員がわかるように話し合ってから来てね♪」

と言います。

 

 

使用するルーブリックはこれ↓↓↓

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4月の最初の2回の授業で、試しに実験計画を自分達で立てさせて説明させたときの子どもの実態から作ったものです。バタバタで作ったものなので、改良の余地ありですね。

(改善案は後編で)

 

 

実験の計画を立てるときの基本ルールは
・教科書はいつ見てもよい
・教科書以外の方法でもよい(ただし、検証可能で、準備できることが前提)
・実験器具を自由に扱ってよい
です。

 

一番自信のなさそうな人が当てられるので、みんな「なぜその実験方法なのか」を必死で考えます。

 

 

先生チェックに見事合格した班は、実験へ

 

 

みんなが実験している間に、私は黒板に全班分の結果が一目でわかるような表を書きます。

 

実験が終わった班は、黒板に結果を書きにきます。

例えばこんな感じ その1↓(これは板書計画の写真なので、子どもの字ではないですね)

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例えばこんな感じ その2↓(プロペラは「ついた」ではなかったですね。適当ですみません。)

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これをするだけで、わざわざ全体で結果の確認をする必要がなくなります。

(違う結果になった班があったときは、大抵「自分たちで気づいて実験をやりなおす」 or 「他の班が気づいて、議論&実験のやりなおしをする」のどちらかに落ち着きます)

 

 

 


実験が終わり、片付けも終わった班は考察を書きます。

 

考察を書くときは、このルーブリックを使います。

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佐々木昭弘さんの著書にある、「結果」と「考察」の違いを参考に、B評価とA評価の基準を設定しました。

佐々木昭弘の理科授業 これだけは身につけたい指導の技45

佐々木昭弘の理科授業 これだけは身につけたい指導の技45

 

また、A基準に+α(新たな疑問・日常生活との関わり・他の事象への適用)が書けていたらS評価にしました。


・・・これもバタバタ作ったものなので要改善ですね。(これも改善案は後編で)

 

 

考察を書き終わったら、友達から2人に評価(サイン)をもらって課題達成!

という流れです。

 

 

こんな感じでやってみたら、理科の時間の「子どもに任せる時間」を増やすことができました。

 

後編では、取り組んでよかったことや改善したいところなどを書いていきます!

#7 学級通信を使って保護者の方と繋がる

保護者の方とバリバリ楽しそうに話したり、密につながっているベテランの先生方を見て、いつもすごいなぁと思っています。

 

あんな風に、密に繋がるためには、どうしたらいいんだろう・・・

 

 

そんなときに、岩瀬直樹さんの「クラスづくりの極意」に出会いました。

 

 

クラスづくりの極意―ぼくら、先生なしでも大丈夫だよ

クラスづくりの極意―ぼくら、先生なしでも大丈夫だよ

 

  

保護者の方々との信頼関係を築く方法がいくつも紹介されていて「なるほどー!」と思いました。目からうろこが出る出る。

 

でも、いきなり全部できるわけもなく、とりあえず今の自分にできそうだったのは「週に1回の学級通信」かなー、と思っていたら

 

 

たまたま、昨年の学年主任の

「私、毎週通信で保護者とやりとりしてるわよ」

という情報をゲットすることができました。

 

 

アンテナを立てておくと、身近な実践者に出会えるもんだなぁと感動しました。

 

今年度は、その学年主任がされていた実践をそのままさせていただきました。

 

 

 

【やり方】

1.通信を綴じるファイルを作る

→私は、A3サイズの画用紙に穴をあけて、通信を綴じれるように金属の綴じるやつ(ファスナーっていうの?)をつけてやりました。通信はA4発行なので、画用紙を半分に折りたたんで持ち帰りができる。

 

2.提出場所を作る

提出場所を固定し、「親からのコメントある人」、「サインの人」、「学校で保管する人」の3つを準備しておいたら、流れがスムーズです。

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3.通信を作成する。そのときに、一番下に「コメント欄」をつくる。

 

4.図のように、「月曜発行→やりとり→学校保管→月曜発行・・・」を繰り返す

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①毎週月曜に通信発行します。子供は通信をファイルに綴じて持って帰ります。

 

②月曜日にお家の人が通信をみて、コメント欄にコメントorサインを書いてもらいます。

 

③火曜日ぐらいに子供がそれを学校に持ってきて、提出場所にいれます。(コメントがある人は「コメント」のところへ、サインの人は「サイン」のところへ提出)

 

④火曜〜水曜に、保護者のコメントに対して、赤ペンでコメントを書き、それをさらに子供に返します。(赤ペンコメントを親に見てもらうため)

 

⑤赤ペンコメントを見てもらったら、木曜日あたりに子供が通信ファイルを持ってきて、提出場所の「保管」に置きます。

 

⑥次の月曜日になったら、また通信が発行されるので、「保管」にあるファイルを子供に配って通信を綴じさせて、持って帰らせます。

 

※コメントは強制ではないので、書きたい方が書きます。書かない人は、できればサインを書いてもらって学校保管。(もちろんサインなしもOK)というスタンスでやっていました。

 

 

 

1年間続けてみて…

【よかったところ】

・週に1回学級の様子が伝えられることに喜ぶ保護者の方が多く、たくさん感謝の言葉をいただけて嬉しくなった。

・おうちでの子供の様子が知れたり、悩んでいることを伝えてくれたりする保護者の方もいて、日々の指導に生かすことができた。

・コメントを下さる保護者の方々とは、これまでよりも密に繋がることができた、ような気がする

 

【改善したいところ】

・通信ファイルを無くしてしまった子をそのままにしていたので、そこの家庭に通信が行き届いていたのかが不明なまま終わってしまった。すぐに気づいて準備すればよかった。

 

 

 

 

毎週通信って、最初は大変そうと思ったけど、やっていくうちに慣れていきました。

 

不定期で通信を出している頃は、「何の記事を書こうかな」と終わった出来事を振り返りながら書くので、時間がかかっていました。

 

でも、毎週月曜日発行にすると、「今週は何のこと書こうかな?」と、来週発行の通信をイメージしながら1週間を過ごすようになるので、通信に載せられそうな活動のときに写真を撮ったり、GTの話をメモしたりして、取材しながら日々の学習を進めることができ、通信づくりの時間も短縮できました。

 

来年度も週に1回の通信頑張ります!

#6 同学年の先生から学ぼう

年度末ですね。担任の業務も終わり、始業式が始まるまでの時期が、1年間の中で一番好きかもしれません。

 

なんだかワクワクしません?

 

1年間の自分の実践を振り返ってまとめたり、新しい本を買って全国のすんごい先生方から学んだり、ツイッター眺めて「へぇー!」って思ったり。

通常業務なしで、いろいろな情報をインプットできるから好きです。

 

 

 

私は、本やSNSのインプットに加えて、この時期に毎年やっていることがあります。

 

それは、Evernoteの【同学年の先生から学ぶ】を充実させることです。

 

初任の時から、同学年や同僚から学んだことをEvernoteに記録しています。


たとえば
〈A先生〉
◯物事をいろいろな人の立場から考える力(教員、親、子ども、地域の視点など)
臨機応変さハンパない!突然体育なんてへっちゃら!

 

〈B先生〉
◯マイナスなことを保護者へ伝えるときの言葉選び→「プラス言葉の否定」
◯職員会議などで思ったことは、ちゃんと発言する

 

といった感じです。

 

いつもリアルで接しているからこそわかること(細かな言葉づかい・素敵な性格・考え方)を記録しています。本やSNSなどの活字情報からは伝わらないものを記録して、思い返すことができるのが好きです。

 

今年の学年主任(私たちの中では、こっそり「レジェンド」と呼んでいます)は、同学年組むのが3回目になるのですが、毎年書き加えることがあるんです。

自分の成長とともに、見える「よさ」も変わっていくんだなーと感じています。(昔読んだ本を久しぶりに読み返すと、新しい発見があることにちょっと似ていますね)

 

 

【同学年の先生に学ぶ】をやって、よかったこと

〇 同学年の先生方の「よさ」を探すようになった

〇 いいとこ見つけが上手になる(?)

〇 「関わってくださる先生から学ぼう!」という意識になる

〇 書籍からは得られない「リアルな指導」を記録できて、振り返られる

〇 これまでの振り返りをしていると、懐かしい気持ちに浸れる 

 

 

本やSNSからも学び、いつも関わってくださる先生からも学ぶ。春休みの間にステップアップして新年度迎えるぞー!

#5 教育テクノ物語 【最終章】

帰り際のテクノロジー活用!「さようなら、紙媒体」

 

 

【5時間目後の休み時間】
A「よっしゃー!今日はあと図書の時間終わったら帰れるー!うぇーい!」


B「嬉しいねー♪」


まるげり「休憩取った人から、学校用タブレット持って図書室に行きまーす!」

 

はーい!!

 

 

 

【図書室にて】
A「今日は、テクノ探偵の新刊が入る日♪実物あるかなー?」


B「テクノ探偵人気だから借りられてるかもよ?」


A「あった!!あと1冊ある!!いただきー♪Bも実物で読みたかった?」


B「僕は電子版で読むからいいよ。Aはなんで実物にこだわるの?」


A「いやー、電子版でもいいんだけど、やっぱり本は実物で読みたい派なんだよねー。」


B「そういうもんなの?」


A「そういうもんなの!まあ、電子版のいいところは、実物が借りられてても読めたり、わざわざ図書室に来なくても教室で図書室の本を読めたりするところかな。でも、やっぱ図書室に来たときは実物に限るよねー!!!」


B「そういうもんなの?」


A「そういうもんなの!」


C「ちょっと、Aくんうるさい!」


A「おっと、悪りぃ。すまねぇ。」

 

 

 

帰りの会
まるげり「今日は、大事な手紙があるので、必ずお家の人にスマホでチェックしてもらってください。手紙の最後にアンケートがついています。回答期限は来週の月曜日までです。」


A「配られる手紙の枚数減ってうれしいよなー。俺よく手紙無くして怒られたもん。」


B「うちの学校もようやく時代においついてきたよね。」


まるげり「宿題やりたい人は、自分で宿題アプリ進めてくださいね。んじゃあ帰ろう!」

 

さようならー!!

 

A「おい、今どこまで宿題アプリ進んだ?」


B「僕は、今年習う内容は一通り進んだよ。」


A「マジか!クラスの中でBが一番宿題アプリ進んでるんじゃねーの?俺も今日は時間あるから、一気に進めちゃおっと!」


B「Cさんがすごく進んでるって聞いたよ。ねえねえ!Cさん!宿題アプリどこまで進んだ?」


C「私は、中学校の内容の5月分まで進んてるわよ」


A「お前中学校の内容やってんのかよ!すげーな!」


C「Aはどこまで進んでるの?」


A「俺は、2月分まで終わってるぜ」


C「え!意外!すごいじゃない。Aのことだから、10月ぐらいで止まってるかと思ったわ。」


A「へへーん!すごいだろ。今日3月分ガッツリ進めようと思ってるんだ。」

 

B「明日どこまで進んだか聞くのが楽しみ!じゃあまた明日ー!」

 

C「またね。」

 

A「See you!!」

 

 

 

〈放課後 職員室にて〉
まるげり「さて、今日も1日終わったー!4時から年休取らせてもらおーっと♪」


スイッチ先生「お!今日は年休?いいねー!年休の申請も楽になったよね。」


まるげり「年休申請の画面を開いて、カチカチっと押したら・・・完了!」


スイッチ先生「年休簿も出張命令簿も完全に電子化されたから、印鑑押して見せに行って・・・っていう作業が無くなったのが嬉しいね。」


まるげり「ですね!んじゃ、お先に失礼しまーす♪」

 

 

 

 

【第3章 解説】
色んな紙媒体のものを電子化できたらいいのになー。と思う今日この頃です。

 

〈電子図書室〉
今、電子書籍ってありますよね?(恥ずかしいことに、私はまだ使ったことないのですが・・・)
学校にある本も電子化して、学校用タブレットの「図書室アプリ(仮)」で観覧できるようになったら便利そう!と思ってます。

(図書室を無くすという意味ではなく、図書の本+電子書籍サービスというイメージです)

 

もし「図書室アプリ(仮)」ができたら・・・↓↓↓
・実物が借りられていても電子版なら読める
・教室でも読めるので、自費で学級文庫の本を集めなくても済む
・テストが終わった後とか、図書室で本を借りていなくても、タブレットで図書室の本が読める
・電子版の本は劣化しないので、表紙の修繕とかの手間が省ける
・本の紛失が減る
などなど、メリットたくさん♪

 

 

 

〈手紙の電子化〉
そろそろ紙媒体卒業したい。マジで。
これも導入している学校がある(のか?しようとしている学校がある?)そうですね。うらやましい!

 

手紙の印刷をやめることで・・・↓↓↓
・紙代・インク代の節約
・印刷時間の節約
・「手紙無くしましたー。」→再度コピー という無駄な仕事が減る
・回答付きの手紙も管理しやすい
・かさばらない
・配り忘れがない
・「長子何人?」問題解消
・「うちの子、お兄ちゃんがズボラなので、妹に手紙渡してもらってもいいですか?」問題解消
・お家の方も管理しやすくなる

もはやメリットしかない!

 


さらに、学校の年間行事計画とかは、「学校カレンダー(仮)」的なアプリでいつでも見られるようにできたらいいなー。
しかも、その「学校カレンダー(仮)」が、GoogleカレンダーとかTimetreeとかにデータ転送できる優れものだったら最高。

 


〈宿題アプリ〉
みんなが一律で同じ宿題プリントをすることに意味があるのか。ということについては、様々なところで意見が出ていると思います。一人一人が学びたいときに学びたいことを個別に学べたらいいですよね。

 

「EdTechが変える教育の未来」を読み、いろんなエドテックがあることを知りました。公立小学校で手軽に使えるエドテックがたくさん増えてほしい!!

EdTechが変える教育の未来

EdTechが変える教育の未来

 

 

 

子どもが「宿題アプリ」的なもので学べたら・・・↓↓↓
・教師がプリントを準備する時間や紙代・インク代の削減
・休み時間に丸付けやチェックをする時間の削減


という、教員の時間確保にもつながるし

 

・やらされる宿題からの解放で子どももうれしい(はず)
・個に合った学習が展開されやすくなる?
不登校の子も、学習を進めることができる
・学習の記録が保存されて、意欲アップ!?
・成績などにも活用できる!?
・というか、学習の履歴が記録されていくなら、「成績」っていう概念が無くなる?
・さらに、ブロックチェーンを活用して「学習歴」を残せるようになったら、ゆくゆくは「お受験」が無くなる!?

色々な可能性が生まれそうですね♪
(もちろん、メリットを生かすための手を、私たちが考えなければなりませんね)

 

 

〈年休簿・出張命令書の電子化〉

年休簿とか出張命令書とかって、紙媒体で提出してますか?うちの地域は紙媒体でやりとりしています。(年休簿は手書き、出張命令書はパソコンで打って印刷して印鑑押して提出)

 

もう・・・パソコンカチカチ、完了!になってくれー!!

 

 

 

 

 

平成が終わろうとしているこの時代に、学校だけがすごく取り残されているように感じる・・・

 

もっと働きやすくなってほしいなー。

 

 

 

 


誰かすごい人がこの記事を見て、開発&実現させてくれないかな。

 

すごい人が現れますように・・・♪

 

 

 


教育テクノ物語 ~1日の流れ編~  おしまい

#4 教育テクノ物語 【第2章】

【第2章】 お昼もテクノロジー活用しよう!「日々の食育を家庭へ。掃除をロボットへ。」

 

 

 

キーンコーンカーンコーン

 

A「よっしゃー!給食だー!ランチルーム行くぞ!」

 

B「Aくん落ち着いて!『まるげりカード』持っていってる?」

 

A「おっとあぶねー!忘れてたよ。これがないと食べられないからね!!サンキュー♪」

 

〈ランチルームにて〉

A「今日は腹減ってるからいっぱいたべたい!おばちゃん!大盛りで!」

 

B「僕は今日食欲ないから少なめでお願いします」

 

調理員さん「はーい。全部揃ったら、ここの台の上にのせて『まるげりカード』をかざしてくださいね。」

 

A「はいよ。」

 

ピローン♪

 

A「お!今日の摂取予定カロリーは700kcalか。昼休みたくさん動いて消費するぞー!」

 

B「僕は500kcalで注意マーク出ちゃった。体調良くなったらたくさん食べる!」

 

 

 

〈給食後〉

A「うえー。ピーマン全部食べられんやった。ごちそうさまでしたー。」

 

調理員さん「はーい!おぼんをここの台の上において、『まるげりカード』をかざしてくださいね。お家の人にデータ送りますね。」

 

ピローン♪

 

A「今日ピーマンを残したことが、母ちゃんのスマホに送られてしまった・・・。罰として今日の晩飯は肉詰めピーマン確定だな・・・」

 

 

〈昼休み〉

A「よっしゃー!昼休みー♪」

 

B「椅子上げた?」

 

A「おっとあぶねー。忘れてたぜ!また怒られるところだったぜ」

 

B「昼休みの間にルンバとブラーバで掃除してくれるなんて、うれしいねー♪」

 

A「掃除がない分、早く帰れるしな!ひゃっほーい♪」

 

 

 

【第2章 解説】

今の学校って、なんでも屋さんですよね。外国語教育、食育、プログラミング教育、キャリア教育・・・

正直、学校で請け負っている役割を、少しずつ家庭や地域に分散させていかないと苦しいなー、と思ってます。

 

そこで、「日々の食育を家庭に」なんてどうでしょう?

 

毎日給食時間に格闘していませんか?

残食が大量になったら「もったいない」と言われる。だからと言って、給食を全部無理やりにでも食べさせようとしても問題視され・・・

 

そこで、給食を食べることでわかるデータを保護者のスマホに送って共有し、食育を家庭にお願いしよう!という発想です。

 

共有するデータの例としては

・摂取した栄養素やカロリーなどの数値

・食後の画像

・よく食べ残す食材

・食事にかかった時間

 

こういったデータを保護者に毎日送信することで、好き嫌いがどれだけあるとか、摂取カロリーが適切かどうかの判断できるようになる。そうしたら、教師があーだこーだ言わなくても、おうちで話をしてくれるところも増えるのでは・・・?家庭の食育力もアップ♪

 

そして、肥満傾向にある子は、そのデータを病院と共有できて、普段の給食での食事制限の指導にも使えるという優れもの。

 

ついでに、給食を受け取ったり、データ送信したりするための「まるげりカード(仮)」は、給食費を払ってなかったら作動しないっていう仕組みにしちゃう。そうしたら、給食費の未納問題も解消するかも!(未納の時に給食食べられない子には少し酷だけど、社会の厳しさを教えるという意味で)

 

 

あとは、給食は外部委託してほしいなー。給食になったらみんな食堂にいって食べる。教師は職員室でゆっくり食べて、昼休みとりたいなー。給食時間ぐらいゆっくりしたい。

 

 

〈掃除〉

掃除ロボットが掃除をしてくれるようになったら

〇埃まみれの中で掃除をして、アレルギー反応出る子どもが救われる

〇毎日掃除時間で使われる15~20分、早く子どもが下校するようになり、放課後の時間を授業準備等の時間に割り当てられる

 

学校の役割が減っていったら嬉しいなー。授業にかける時間を増やしたい!

 

 

 

次回、教育テクノ物語  〜一日の流れ編〜

【最終章】帰り際のテクノロジー活用!「さようなら、紙媒体」

 

お楽しみに!