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まるげりスイッチが教育のことについて書きます

#17 今の研修のあり方にウンザリしている話

今の研修のやり方に、正直嫌気がさしています。

 

①若手育成と称した研修

②全員強制参加の研修

③研究発表会

 

 

今日から3回にわたって、今の研修のあり方についてのよくない部分(愚痴?)と、こうなったらいいのになー!という希望を書いていきたいと思います。

 

 

①若手育成と称した研修(愚痴多め)

 

大量退職&大量採用時代の今、若手教員を育てるために

 

・ミドルリーダーを育成する研修

・新任学年主任の心構えを学ぶ研修

・それぞれの教科のエキスパートを育てる研修(2年間みっちり、実践発表付き)

・全校そろえたスタンダードの作成

・若手強制参加の勉強会を開く

・強制的に入らされるサークル

 

などといった様々な研修&若手を育てようという動きがありませんか?実際に私にもこのような研修を受けるように話が来たり、「他の学校ではこんな取り組みしているらしいよ」という話を聞いたりします。

 

 

・・・正直ウンザリです。

 

指導内容は増え、授業時間数も増え、地域や家庭から求められることも増え、日々の業務でいっぱいいっぱいなのに、そこに「やらさせる研修」が入ってくる。

 

メモリ不足のパソコンに無理やり新しいものをインストールしようとしたら、フリーズしますよね。

 

 

主体性を掲げるこのご時世に、なぜ「やらさせる研修」を増やすのか。

もしかして「やらされないと学ばない教師」を育てたいのでしょうか。「自ら学ぶ教師」を育てた方がよっぽどいい教育ができそうな気がしますけどね。

 

 

研修を企画する側も、若手教師を育てるという名目で新たな仕事を増やして、自分たちの首を絞めてますよね。誰が得しているのだろう。

 

 

 

 

 

若手を育てたいんだったら①仕事量を減らして②各々が自由に学べる時間を確保する必要があると思うのです。

 

〇 十分な睡眠時間がとれて、学ぶためのコンディションを整えられる

〇 日頃から読書の時間が取れる

〇 職員室で教材研究をする時間が取れる

〇 教材研究悩んだ時に、他の先生に相談する時間がある

〇 本当に自分の行きたい研修会に参加できる

〇 夏休み等の長期休暇じゃなくても、研修会に参加したいという心の余裕が持てる

 

人って、こういう余裕ができれば、おのずと育つと思います。

 

 

 

 

今の状況を打破して、本気で教員の質を高めたいのであれば、毎日4時間授業で帰れるぐらいに教育内容を見直しするか、教員の数を増やして空きコマを大量に増やすなどして、「各々が自由に学べる時間」を増やすしかないと思います。(このことについては、後日書けたらいいなー。)

 

 

 

あーあ。教育界をもっとスリムにしてくれるミニマリストが降臨してくれないかなー。。。

 

 

 

次回は、全員強制参加の研修について書きます。

#16 第15回教室『学び合い』フォーラム

いや~、充実した1日でした。

 

今回のフォーラムで感じたこと・考えたことを家に帰ってノートに書きだしてみると、次の4つのことに分類できました。

 

① 今の学校のシステム変わってほしいな

② 今のシステムで自分にできることは何かな

③ 自分の「自由」について

④ 今回くすぐられた好奇心

 

 

【今の学校のシステム変わってほしいな】

・「みんなが同じことを、同じペースで、同質性の高い学級の中で、教科ごとの出来合いの答えを、子どもたちに一斉に勉強させる」というシステムは限界を迎えている。

 

・学校が「自分の生きやすい場所は、①自分で見つけることができる ②自分で作ることができる ということを経験できる場」になってほしい。

 

・そのために、学校という場が「同質性の高い閉鎖的な空間」から「流動性のあるゆるくつながった空間」に変わっていってほしい。

 

・学びの個別化・協同化・プロジェクト化が進められる学校システムへと大きく舵をきってほしい。

 

→ここは、自分1人じゃできない、ある意味人任せな願望です。文科省頑張って!

 

 

【今のシステムで自分にできることって何かな?】

上の願望をふまえた上で、自分にできる(かもしれない)こと。

・『学び合い』を突きつめていけば、

「1時間の学習を子供に任せる」→「単元をまるっと任せる」→「複数教科で単元を任せる」→「短いスパンの学習計画を自分たちで考えさせて、自分のペースで学習を進める」→「複数教科で学習計画を立てて、〈算数をやってるとなりで国語の意見文書いている〉といった学びの進め方に転換していく」

 

というように、今のシステムのままでも、学びの個別化と協同化を進めていくことができるかもしれない。

 

・プロジェクト型の学びをやってみること。ただし、今の授業時数・決められているカリキュラム等を考えると、できても「全構成型プロジェクト」か「一部構成型プロジェクト」だと思われる。

 

→この2つのことをやってみたいけど、どちらをするにしても、膨大な準備の時間が必要(計画・構想の段階にも時間が必要だろうし、試行錯誤しながら進めていく過程でも時間が必要になりそう)になるので、今の業務量でそれをこなせるとはちょっと思えないのが現実。

でも、なんらかの形で小さくはじめてみることが、子どもにとっても自分にとっても大事になるのは確かなので、やってみたいなぁ。

 

・「自由の相互承認」の感度を磨くために、できることって何があるかを考え、日々の実践をすること。

→学びの個別化・協同化・プロジェクト化以外にも、「自由の相互承認」の感度を磨く方法があるかもしれない。日々の声かけの仕方だったり、学習の進め方だったり、保護者とのかかわり方だったり、磨ける可能性はいろいろあると思うので、見つけてやってみたいと思います。「信頼して、任せて、支える」をキーワードに。

 

 

【自分の「自由」について】

・「自分がどう生きたいのか」、「自分の欲望は何か」。それが分からない状態は苦しい。 ←まさに、今この状態に陥りつつある。

 

だから、まずは自分のことを知って、何をしたらいいのかわかるようになりたい。フォーラムの最後に福永さんが言われていた「夢を語れば仲間が集まる」という言葉。まずは夢を語れるように、自分のことを知りたいと思いました。

 

 

 

【今回くすぐられた好奇心】

・ほんとうの愛とは

・「帰謬法」と「帰謬法返し」

・「暴力の人類史」や苫野先生のこれまでの本(特に「はじめての哲学的思考」や「子どもの頃からの哲学者」)

・「学校」以外の教育の場についてもっと詳しくなりたい

・ほんとうの愛とは

・今の社会が、自由を実現するのにふさわしい枠になっていない・・・の所の話をもう少し詳しく聞きたい

・哲学の話もっと聞きたい

・ほんとうの愛とは

 

この夏、たくさん勉強しようと思いました♪

 

 

【まとめ】

2日目しか参加できませんでしたが、とーっても有意義な1日になりました♪実行委員会の皆様に感謝です!素敵な会をありがとうございました。

 

そして、苫野先生に会いに行って、もっと話を聞きたいと思った1日になりました。そのうち、熊本にお邪魔してみたいと思います♪(そのためには、まず自転車買わなきゃ!笑)

 

 

#15 ケンカの聞き取り 大人から子供へ

毎日たくさんの起こるケンカやトラブル。日々ピンチの連続ですね。みなさんはどうやって聞き取りをしているのだろう?

 

私は、4年ほど前、当時の通級の先生に「何か起きたときは、時系列でこうやって書いたらいいよ!」と教えていただいた方法で聞き取りをしています。

 

 

 

1.紙に、関係した人を書く

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2.起こった出来事を聞き取りながら、時系列で書いていく

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3.その時々に感じた気持ちを、雲の吹き出しで書いていく(青ペンの部分ですね)

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4.全部聞き取って書き終わったあとで、「これ(特に自分の時系列の方)を見て、どう思う?」と聞いて、自分の行動を考えさせる。

 

5.「どんな自分になりたい?」や「今度からどんなことを気をつけたい?」と聞いて、その言葉を下に残しておく。(赤枠で囲っている部分ですね)

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6.最後に「相手に何か伝えたいことある?」と聞く。

 

というような流れで聞き取りをするようにしています。

(ここに書かれた出来事はフィクションですが、よくありがちな出来事ですよね)

 

 

 

 

【この聞き取り方のいいところ】

・何が起こったか時系列で見やすいので、学年の先生への相談や管理職へ報告するときなどに、伝えやすい。

・一方の言い分だけを聞いて指導することが防げる。

・自分のした行動で、相手がどんな気持ちになるのかを知ることができる。

・感情を読み取ることが苦手な子にとっては感情を感じ取らせるトレーニングになる。また、自分の感情表現が苦手な子にとっては、自分の感情と向き合う機会ができる。

・1冊のノートに書いておけば、過去のケンカやトラブルを振り返ることができるので、指導の積み重ねが可能。

などが挙げられます。

 

 

 

 

 

ケンカやトラブルの聞き取り、基本的に「私」が行ってきました。この方法に出会ってからは、声を荒げて指導することが減ったように思います。

 

ところが、この前クラスの子供にハッとさせられました。

 

 

A「先生ー。またB君とケンカした。」

 

まるげり「そうなの?何があったん?(聞き取りノートを取り出して、聞き取る準備)」

 

A「先生!それ(聞き取りノート)出さなくていいです。こうこうこうで、・・・で、お互い悪かったところを言って、お互い謝って、もう解決してます。いちおう報告したほうがいいかなって思って。」

 

 

 

 

この4年間、自分が子供達の仲裁に入り、この聞き取り方を使ってケンカやトラブルを解決してきたけれど、それって、仲裁されてきた子達の成長の機会をうばっていたのではないか・・・と。(自分の仲裁の技術は上がりましたが)

 

この聞き取り方は、「私」がするのではなく、「子供」にさせることで、仲裁の経験を積ませた方がいいのではないかと。

 

 

 

 

 

 

そこで、こんなの作ってみました。使い方の説明をして、教室にたくさん置いておこうと思っています。

 

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うまくいくかどうかはわかりませんが、9月からは、自分たちで解決する経験を少しでも積めるように支援していきたいと思います。少しでも「自立」できたらいいな。

 

 

ピンチはチャンス!!

#14 小学校の教科担任制について

今、小学校の教科担任制が話題になっていますね。

 

私の勤めている学校では、高学年が教科担任制的なことをしています。(うちの学校では教科担任とは言わずに、「専科制」と言っています。要は、ガッツリ交換授業をするというスタイルです。)

私が来たときには専科制でやっていたので、かれこれ5年以上は続いています。

 

 

そして、私は今年で4度目の専科制を経験しています。今日は、これまで専科制をやってきて感じたメリットやデメリットをまとめておこうと思います。これから始めようとしている方の役に立てられたら幸いです。

 

 

 

 

専科制を始めるにあたって、まず始めに決めることは、「誰が何の教科を担当するか」ということです。

 

例えば下図のように割り振ります。

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それぞれの先生が授業をする時間数が合うように、教科を組み合わせます。この図は5年担任を想定していて、授業する時間数を、社会の授業時数の100時間に合わせています。

 

担当教科を決めるときのオススメの方法は、専科の教科の中に理科と社会を入れて、その理科・社会の授業時数(理科と社会はほぼ同じ時間数なので)に合わせて残りの教科を当てはめていくと、組みやすいように思います。

 

そして、自分の担当教科は、全てのクラスで授業を行います。時間割の組み方は、次の図のようになります。

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このように授業を入れると、専科の授業1セットが終わります。(4時間続きで入れる必要はないですが)

 

この場合、年間100時間する想定にしていますので、週に3セットほど、専科の授業が行われます。

 

 

教科担任制と聞くと、空きコマができるという感覚をお持ちの方もおられますが、交換授業なので、空きコマはうまれません。(担任+αの先生が入ってくださったら空きコマができます)

 

 

 

 

この専科制のメリットとデメリットは、次のようなものがあると考えています。

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【メリット】

〇 1回考えた授業を使いまわせる

これが、専科制の最大のメリットだと思います。(「使いまわす」という言い方は悪いですが・・・)

 

4クラスの学年で専科制をした場合、1回授業を考えたらそれが4回使えるということになります。

週30コマ授業があったとします。小学校の場合、すべて自分で授業をするとなったら、30コマ分の教材研究が必要ですよね?それが、なんど21コマ分でよくなるのです。

 

そして、同じ授業を複数回できるので、授業のたびに修正して、後半のクラスの授業では質があがります。(最初のクラスごめんなさい・・・。なので、授業を組むときには、「いつも1組が最初に社会をする」というようにならないように組んだ方がいいです。)

 

 

〇 やらない教科がうまれる

自分が担当しなかった教科については、1年間教えることがありません。それだけ、教材研究の時間を節約できるのは大きいですよね。

 

ちなみに、私は今の学校で

1回目・・・国語、社会、音楽、図工 ノータッチ

2回目・・・社会、外国語、音楽、図工 ノータッチ

3回目・・・社会、音楽、外国語 ノータッチ

4回目(今)・・・社会、音楽、図工、保健、習字、国語の小単元 ノータッチ

 

というようになります。

 

 

〇 複数の目で子どもを見ることができる(学級崩壊しにくい??)

複数の教員が立ち代わり教室に入るので、学級経営がうまくいかない先生がいても、他の先生がカバーできます。私は女子のトラブルが苦手なんですが、同学年の先生がその様子を見ながらアドバイスをくれたり、解決してくれたりすることがあります。

 

 

〇 学年全体で育てているという意識が生まれる

全クラスに入って授業をするので、我がクラスだけがよければいい的な発想がなくなります。学年みんながかわいく見えてきます。

 

 

〇 学年全員の顔と名前が一致する

もちろん、全クラスで授業をするので、全員の顔と名前が一致します。そして、卒業した後も、中学校の運動会とかを見に行った時に、全クラスの子と話ができる。職場体験に来た中学生全員と話ができる。学年全員が教え子。これってすごくないですか??

 

 

 

【デメリット】

△ 授業を組むのが大変(特に4クラス以上)

学校行事を考慮したり、TTの先生が入る時間を調整したりと、全クラスの専科の計画を立てるので大変。そして、クラス数が増えれば増えるほどこの調整が大変になっていく。また、初任者の先生が学年にいるときには、初任研の計画も含めて考えなければならないのでさらに複雑になる。

 

うちの学校は、算数TTの先生が時間割を組んでくださっているのでとても助かっています。もし、時間割を組んでくださる先生がいなかったら・・・考えるだけでも恐ろしいです。

 

 

 

△ 自分のクラスに、ほぼいない日がある(特に4クラス以上)

学校行事が多い日に専科があったりすると、

 

「学校行事2時間、専科で3時間他のクラス、今日は自分のクラスで1時間(算数)しか授業がないなー」

 

みたいなことになります。(結構頻繁に)自分のクラスにじっくり入って、学級経営したい!!という時期にはつらい制度かも。

 

 

 

△ 柔軟な時間割が組みにくい

「今日はメダカの観察15分だけやって、終わり次第算数をしよう!」とか

「今日の国語、、、キリが悪いから、次の時間最初の10分間だけ延長したい!」とか

そういう時間の使い方は基本的にできなくなります。

1時間1時間が勝負です。

 

 

それとか、学びの個別化と協同化が進んで、

「1週間の学習計画を立てさせて自分たちで学ばせよう」とか

「うちのクラスは国語をやってる人のとなりで算数やってます。そのとなりでは社会のノートまとめてます。」のような授業スタイルの人にとって、専科で時間割の制限が多くなるのは耐えられないことだと思います。

 

 

 

 

 

他にも、細々としたメリット・デメリットはあるのですが・・・ 

 

【結論】

〇 3クラスで、時間割を立ててくださる人を確保できる場合は、専科制(教科担任制)の恩恵をかなり受けられると思います。オススメです!

 

〇 4クラス以上(5クラスは経験したことがないのですが・・・)は、専科の時数の圧迫感や自分のクラスに入れる時間の少なさに、やりづらさを感じる人も多いのではないかと思います。

 

 

ちなみに私は、これまで学年の先生方に恵まれたということもあり、専科制で学年を回していくのは好きです。「学年みんなで協力して子どもたちを伸ばそう!!」という感じになるのがいいですね。

 

もし、これからやってみようと思われている方がいましたら、参考にしてみてください。

#13 心を取り戻す

「忙」とは、心を亡くすと書きますが、本当にその通りですね。

 

することの多さ、求められることの多さ、悲鳴を上げている今のシステム、なかなか捌ききれない自分の仕事…

 

悶々としつづけた4か月間でした

 

もっと余白の時間が欲しいですね

 

 

 

 

 

 

さて、夏休みになり、読書タイムが取れるようになりました

 

苫野一徳先生の「学校」をつくり直す

 

「学校」をつくり直す (河出新書)

「学校」をつくり直す (河出新書)

 

 ワクワク&共感&納得の嵐です。

ドッグイヤーしすぎて、どこが大事かわからなくなるほどに!

 

 

8月4日の、

第15回教室『学び合い』フォーラム in 福岡

で話を聞けるのが楽しみです♪

 

『学び合い』フォーラムは、当日受付もあるそうなので、申し込んでいない方もぜひぜひご参加ください♪

#12 誰に関わりにいく? ~鳥の目・虫の目~

今のクラスで『学び合い』をはじめて1カ月。立ち歩きスタイルが普通になってきました。
 
 
今の教室で課題だなと感じること
①7割ぐらいの子が「仲のいい人と❝のみ❞で学びを進めている」
→仲のいい人と学び合うことは悪いことじゃないと思っていますが、それぞれのグループに「流動性」がないと良くないなと感じます。
 
 
②残り3割の子も「ほんとうに困っている人」に気づけずに、他の人に関わりにいっている
→学びが進んでなくて「ほんとうに困っている子」がいるのに、そこに気づけずに他の子に関わりに行く子が多い。(というかほとんど)
 
 
そこで、今週は「みんなは誰に声をかけにいってる?」ということを問いかけて、「鳥の目・虫の目」の話をしました。
 
 
 
まるげり「今日は全員達成できなかったけど、自分の課題達成した人はさ、誰に声をかけにいってる?
 
子「わからない人!」
子「困っている人!」
 
ま「だよね。でもね、1番の問題がわからなくてずっと困っている人がいるんだよね。」
 
子「え…」
 
ま「その人に、気づけてないのはなんでだと思う?」
 
子「…」
 
ま「困っている人を探すときの見方には2つあるんです。1つは鳥の目。もう1つは虫の目です。先生だったら、自分の課題が終わったら、まず、教室全体を見渡します。実は、困っている人って遠くから見てもわかるんです。顔の表情とか手の動きとかで。このように、遠くから全体を見渡す目のことを鳥の目と、言います。ほら、鳥は高いところから全体を見渡すでしょ?」
 
ま「そして、ある程度困ってそうな人が絞れたら、今度は近くに行ってその人たちのノートを見ます。進み具合はどうかな?どんな解き方してるかな?どこで悩んでいるかな?というように詳しく見ます。これを虫の目と言います。虫は小さいから細かいところまでよく見てるでしょ?この2つの目を使うと、本当に困っている人を見つけられるようになります。次のときには、ぜひ、鳥の目と虫の目を意識してみてください。」
 
 
 
 
 
次の算数のときには鳥の目を意識する子達が増えた。困っている人が1人でポツンと悩んでいる時間も減った。そして、固定化されていたメンバーも、少し流動的になった。
 
その日のジャーナルでは、「鳥の目を意識してやってみました!」とか「困っている人に声かけれました」とか「男女関係なく教えられました」などの感想が見られました。
先日1番の問題で困っていた子も「○○ちゃんがわかりやすく教えてくれてうれしかったです。」と書いていました。
 
このような感じで、はじめてすぐの時期は『学び合い』の技術を高める語りをよくします。(これがいいことなのかどうかはわからないですが…)
 
 
 
今週は「教えに行く側」への語りでした。
次は、F先生とF先生とN先生の「巻き込む力・入り込む力」「5つのかけると5つのいく」を使わせていただいて、「教えられる側」への語りもしていく予定です。

#11 4月の振り返り

4月・・・忙しすぎて驚いた。

もうすぐ5月の学校始まるけど、とりあえず4月のこと振り返っておく(遅すぎ!)

 

 

〇『学び合い』

今年度が始まって2日目から『学び合い』を始めたものの、正直「その日暮らし」の『学び合い』しかできてません。

 

ちゃんと語ったことといえば、始めるときの語り(N先生に作っていただいたスライドを使いながら例年通りで)をしたぐらいで、まともに語ってないなー・・・と反省。

 

子どもたちが学び合う風土を作るためにしているのは、学習中の子どもたちの素敵な姿&発言を見つけて板書→授業の最後に振り返る・・・のみ↓↓↓

 

 

あとは、今の子たちを3年のときに担任をしたときに培った『学び合い』の土台に頼って1カ月乗り切ったという感じ。

 

明後日からは

①ちゃんと語る

②ちゃんと課題を考える

③ちゃんと環境を整える

の3つをきちんとする!頑張る!

 

 

〇保護者とつながる週一の学級通信

 毎週保護者とやりとりを行う学級通信↓


marugeriswitch.hatenablog.com

今のところ、毎回8~9割の保護者の方がコメントを書いてくださるので、やっていて楽しい。(この通信システムを教えてくださった先生が2年間もっていた学年なので、保護者もこのシステムに慣れていて、コメント率が高い!!)

 

 

学校で子どもたちにした「自律」の話を通信に載せると

「うちでも、通信を見ながら自律の話しました。ありがとうございます。」

といったように、学校での指導をご家庭でも活用してくださる方もいらっしゃって、嬉しくなりました。

 

 

一番反応が良かったのは、習字で書いた「令和」をもって、「官房長官ごっこ」をした写真(全員分)を載せた回。みんな、笑顔 or 決め顔でノリノリで写真に写ってくれました。

 

通信で、クラスの楽しそうな雰囲気が伝わると、お家の人も嬉しい(安心する?)みたいですね。

 

通信の甲斐もあってか、家庭訪問でも好意的に思っていただいている保護者の方が多くて嬉しい限りです。

  

 

 

〇振り返りジャーナル

いい感じです。なくてはならない実践です。

忙しくてなかなか全員十分に関わることができていませんが、ジャーナルのおかげでその点を少しカバーできているように思います。

 

なにより、子どもたちが楽しそうに取り組んでいるのが嬉しいです。

 

そして、ジャーナルで「15分以内にフィードバックを返す」と決めて取りかかっているので、ジャーナル以外の「コメントを入れる作業」での時間も早くなってきているような気がします。(気のせい?)

 

 

 〇働き方改革委員長として

残業しすぎ(マジで)。委員長失格。

5月からはもっと早く帰れるように、段取り考えます。

 

 

 

とにかく忙しすぎた4月。明後日からは、もう少し時間を効率的に使えるように頑張りまーす。